ウクライナの物価 2022年8月の状況
完全にこう着状態、泥沼と化してきたウクライナ戦争。
日本での報道はすっかり減ってしまったようですが、ウクライナの南東部からドンバス地方、更にクリミア半島を結ぶ黒海沿岸のエリアへと戦火は広がっており、終わりの見えない辛い状況に変化はありません。ここスームィ州はロシア侵攻後一部エリアに攻撃があり、今尚警報は1日に数度の割合で続いていますが、スームィ市内近郊への攻撃は最近なくなっています。人々は私が見る限り落ち着いているように見え、治安が悪くなった印象もありません。
富裕層は避難、生活費の上昇は未知数。
ここウクライナの地方でも一定数存在する富裕層は見た目が分かりやすく、持ち物や服装を見ればすぐに判断できます。ショッピングセンターや大型スーパーへ大きな車で乗りつけて、単価の高いものを大量に買っていく。以前週末などによく見かけた光景をこの数ヶ月あまり見かけなくなりました。推測ですが、その層は安全と言われている(スームィ市内も今のところは十分安全エリアと言えるだろう)リヴィヴに避難したか、海外へ出てしまったように感じます。
最初の1、2ヶ月は私自身も経験した事のない混乱と不安に押しつぶされそうでしたが、最近はミサイルが降ってくる不安をダイレクトに感じなくなったものの、今後どのような展開が待ち受けているのか読めない中、日々の生活の中心にある食材や日用品の値上がりを懸念しているところです。
日本のように、ある商品が10円上がっただけでニュースになると言った平和さはなく、数日で価格が跳ね上がるなんてことはザラ(またその反対に一気にセールが始まる)なので、馴染みのあるものがセールになっている場合は、その時点で不要でも買っておいて少しずつストックを増やしていくようなやり方をしています。買い置きの判断に困る時は一旦取りやめたりしていますが、大きな後悔は今のところありません。
ウクライナ人は非常にタフ。日々計画を練ってあれこれ心配しないが。。
振り返るとレジ前には人がいなかった。。日曜の午後、これではお店の未来に不安が募る。。
日本なら買い置きをするために、朝早くからお店に並ぶであろう状況でも、皆がこぞってある一定の商品を大量買いしている姿を見たことはありません。2014年にキエフのスーパーで目撃したちょっとしたパニックから、考えてみれば既に8年。元々の素地とこの8年の間に起こった状況を鑑みて、なんだかんだ目的のものは待てば買える!という習慣から学んだタフさ故かも知れません。ソ連崩壊時に比べれば全然マシだよ!と。
計画的にやったってその通りにいかないんだから、その時はその時。その瞬間に考えてやればいいさ!がおおむね基本のウクライナ人。私は私で、元来持つ自己中心的な考えが、うまくいかない事を理解しているつもりなのに、凝りもせずに自分の計画を押し通そうとして不満が爆発するところ、こういった頑固な一面は郷に入ってはくれず、どうにもこうにも、やめられない止まらない。。堪忍袋の緒は短かくタフになり切れません。苦笑
2020年『コロナ問題を憂いて記録した食費』を2年後の今、比べることにした。
2年前の8月にスーパーで商品価格を確認した当ブログの記事があるので、戦争による影響が日用品や食品にどれだけ反映させているかを、今回は2年前の価格と照らし合わせて比較してみたいと思います。
現在のウクライナ通貨・グリブナのレート
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
(2020年8月28日)1$≠27грн 1グリブナ3.8円
※ウクライナ通貨グリブナが下落していても、円安が進んでいる現在は数字上での変化は弱いです。
前回と同じ「сiльпо」で商品価格を調べる!
上記リンクはスーパーсiльпо(シリポ)のwebサイトです。オンライン販売もされていて画像で確認できるので、どんな食材が販売されているかを見ることができます。
この写真を撮った頃は今の状況なんて全く想像もできていなかった。。今も建物の外観に変わりはない。
実は最近あまりCiльпоには頻繁に行かなくなっていたところでした。ここ1年程なんとなく全体的に価格帯が上がり、便利でお買い得なものがあるためにまとめて購入することはあっても、他のスーパーやАТБ(以前の記事はコチラ→)の方が品揃えが良く安いので足が遠のいていました。スームィ市内には大型のCiльпоが2店舗あるのですが、ロシア侵攻後は更にどちらも何となく冷え冷えとした空気感があり、商品棚も隙間が目立っていて従業員の人数も制限されているよう。もしかすると2店舗のうち1店舗はクローズするかも知れないと危惧しています。
撮影した画像では商品が少なく思えますが、他店舗ではもう少し状況は良く、全く以前と変わらないまでに商品棚に隙間のない店舗もありますので、この状況はсiльпо(シリポ)に限られる気がします。
こう言った背景もあるのですが、今回は敢えて2年前との比較ということで、同じスーパーで見てみました。
野菜
輸入されたものは比較的十分に売られている。日曜の昼下がり、野菜コーナーは更に人が少ない。。
2020年 → 2022年
ジャガイモ 1kg 8~10грн / 30~38円 1個100~150g 1kg 12.90грн / 47円 (61%↑)
人参 1kg 7.80грн / 30円 1本100~150g 1kg 34грн / 124円 (335%↑)
キャベツ 1kg 4.50грн / 17円 中玉3~4kg 1kg 31.50грн / 115円 (600%↑)
玉ねぎ 1kg 4.50грн / 17円 1個150=200g 1kg 29.80грн / 108円 (562%↑)
ビーツ 1kg 7.40грн / 28円 1個150~200g 1kg 23грн / 84円 (210%↑)
にんにく 100g 5грн / 19円 1個50g程 1kg 9грн / 33円 (80%↑)
トマト 1kg 17~28грн / 65~99円 1個100~150g 1kg 60-грн / 219-円 (252%↑)
きゅうり 1kg 20~45грн / 76~171円 1本80~100g 1kg 32грн / 117円 (60%↑)
なす 1kg 15грн / 57円 1本150-280g 1kg 70грн / 255円 (366%↑)
マッシュルーム 100g 7.10 / 27円 スライス200g 40грн / 146円
レタス 1個 33грн / 125円 1個 50грн/ 124円 (51%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
野菜の高騰がエグい・・
キャベツ・人参・玉ねぎ・トマト・・もう絶句です。。トマトは最盛期で一番モリモリ食べられるシーズンのはずがなんとなく輝きがない状態。きゅうりはそこまで上がっていませんが、人参に至っては冬の終わりの野菜が枯渇する頃に売られているような細くて新鮮味のないものが1種類のみで、この売り場、見ていて泣きたくなります。。日曜の昼下がり、棚の一角は平置き棚がむき出しです。
果物
通常 2020年 → 2022年
レモン 1kg 40грн / 152円 1個80~150g 1kg 64грн / 233円 (60%↑)
スイカ 1kg 7~13грн / 27~50円 1個6~10kg 1kg 64грн / 233円 (471%↑)
りんご 1kg 33~37грн / 125~140円 1個200~300g 1kg 22грн / 80円 (33%↓)
バナナ 1kg 24грн / 91円 1本200g程 1kg 39грн / 142円 (62.5%↑)
もも 1kg 40грн / 152円 1個250g程 1kg 61грн / 222円 (52.5%↑)
ぶどう 1kg 40.50грн / 154円 1房500g程 1kg 90-рн / 328-円 (122%↑)
プラム 1kg 25грн / 95円 1個50~60g 1kg 60рн / 219円 (140%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
スイカとメロン・・
スイカやメロンはウクライナ南部ヘルソン(現在耳にする事の多い地名)から通常やってくるので、今年は絶望的。。価格高騰は仕方がないです。メロンはこの時期たくさん売られているはずですが、シリポでは売られていませんでした。バナナやグレープフルーツ、アボカドなどは比較的安定していそうですが、それ以外のフルーツは何だが量が少なくてフレッシュな雰囲気がないので(そして高い!)手が伸びません。本来ならカゴから溢れるように盛られているはず。
スイカはまだシーズンとして早いので、町中でもスイカを運んでいる人には遭遇せず。。
パン・穀物系・お米
小麦粉やパスタは長期保存が効くので、こういった非常時の入荷は想像以上に安堵できた。
2020年 → 2022年
黒パン 400g 9.30грн / 35円 400g 13.3рн / 49円 (43%↑)
白パン ハーフ 7.50грн / 29円 ハーフ10рн / 27円 (33%↑)
ピザ 一切れ 19грн / 72円 一切れ32рн / 117円(68%↑)
ピロシキ 1個 5~11грн / 19~42円 1個 6.5рн / 24円 (30%↑)
バケット 1個 9-10грн / 34~38円 1個 16рн / 58円 (77%↑)
小麦粉 1kg 15.80грн / 60円 1kg 18-грн / 65-円 (14%↑)
マカロニイタリア産 500g 31.30~грн / 119円 500g 60грн / 219円- (91%↑)
マカロニウクライナ産 500g 18~грн / 68円 500g 13.5грн- / 49円(25%↓)
スパゲティイタリア産 500g 28~грн / 106円 500g 60~грн / 219円- (91%↑)
スパゲティウクライナ産500g 18~20грн / 68~76円 500g 17.5грн / 63円 (2.7%↓)
お米 寿司用 1kg 69грн / 262円 1kg 197.5грн / 711円 (186%↑)
丸い米 1kg 31грн / 118円 1kg51.5-грн / 188-円 (66%↑)
長い米 1kg 29.50грн / 112円 1kg 56грн / 204円 (89%↑)
日本米に近いお米 1kg 59.50грн / 226円 1kg 79-грн / 288-円 (49%↑)
そばの実 1kg 46.40грн / 176円 1kg 89.5-грн / 326-円 (92%↑)
インスタントラーメン1個 5.30 грн / 20円 他メーカー9-грн / 33-円(70%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
パン類・小麦粉は安定。お米は高騰。
一時期小麦粉が店頭から消えたことがありましたが、主食となる小麦系の供給は安定していて、パスタ等は品質を気にしなければ安価に購入することができます。お米は、日本では飼料にしかならないレベルの欠けた米粒8割?!みたいな丸米さえ価格が上がっていてゲンナリしますが、長いお米、見た目はこちらの方が良さそうです。
全ての粉物が値上がりしていると思いきや、意外にもウクライナ産のパスタは価格が下がっています。
茹で汁ドロドロ、出来上がりネチョネチョ(アルデンテにするとただ固く、パスタ全体にまったくコシがない)なウクライナ産パスタ、素麺のようによく洗って冷製にすれば何とか食べられます。。パンは美味しいのにどうしてパスタはこんなんだろう?!と思ったら、ウクライナ人達もこの事に憂いているので、近いうちに美味しくなることを願います。笑
油・塩・ソース類
ドネツク州で作られていた塩。昔から変わらないレトロなデザインが好きだった。もう販売されていない。
現在販売されている塩。アイランドになって通路にそのまま置かれている。
2020年 → 2022年
ひまわり油 0.85ℓ 22~27грн / 84~103円 0.85ℓ 52-грн / 189-円 (136%↑)
オリーブオイル 1ℓ 100грн / 380円 1ℓ 260-грн / 949-円 (160%↑)
塩 1kg 10.80грн / 41円 1kg 22грн / 80円 (104%↑)
砂糖 1kg 11.50~19грн / 44~72円 1kg 31.30грн / 114円(184%↑)
ケチャップ 260g 13грн / 49円 260g 21-26грн / 76-94円 (62%↑)
マヨネーズ 360g 23.60грн / 90円 360g 32.40-грн / 118-円 (62%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
塩の問題はとりあえず解消・ひまわり油と砂糖の高騰。
ひまわり油はずっと高騰が続いていて、2年前ってこんなに安かったんだと改めて感じる。オリーブオイルは必ず必要というものではない嗜好品なので納得。
岩塩の大きな工場はドネツクにあり、その工場が閉鎖になって以降どこにも売っていない状態が続いていましたが、今は輸入品があり、それで皆賄っているようです。砂糖はダーチャで採った果実を保存するために例年以上に購入しなければならず、砂糖の高騰は想定外。売り切れになっていることもしばしばです。
卵・乳製品
スメタナ。侵攻当初から常に商品棚に陳列されていて滞らず、価格の上昇も見られず、ちょっとした謎ではある。
2020年 → 2022年
卵 10個 15.50грн / 59円 10個 20.40-грн / 74-円 (32%↑)
牛乳ペットボトル 900ml 27.40грн / 104円 900ml 31-грн / 113-円 (13%↑)
牛乳ビニールパック 900ml 22грн / 84円 900ml 29.90-грн / 109-円 (36%↑)
スメタナ 350g 25грн /95円 350g 25-грн / 91-円 (ほぼ0%±)
ケフィール 900ml 28грн / 106円 900ml 26.70-грн / 97-円 (-4.6%↓)
ハード系チーズ 150g 40~50грн / 152~190円 150g 50-грн / 183-円 (25%↑)
クリームチーズ 75g 13.70грн / 52円 75g 9.30-грн / 34-円 (-32%↓)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
乳製品は思った程の値上がりは見られず。
チーズは商品によっては値上がりを感じることはありますが、量を抑えれば我慢できるでベルです。
スメタナ(サワークリーム)やケフィールはほぼ横ばいの状態。ウクライナは牛乳や卵の価格が平均収入を考えると元々あまり安くはなく、商品によっては日本の方が安いかも知れません。
飲料
2020年 → 2022年
水 1.5ℓ 10~12грн / 38~46円 1.5ℓ 11.50-грн /42円 (15%↑)
コーラ 1.5ℓ 20.40грн / 78円 1.5ℓ 30грн / 109円 (47%↑)
ペプシ 1.5ℓ 21.50грн / 78円 1.5ℓ 34.5грн / 126円 (60%↑)
ファンタ 1.5ℓ 18.80грн / 71円 1.5ℓ 25грн / 91円 (33%↑)
スプライト 1.5ℓ 18.80грн / 71円 1.5ℓ 25грн / 91円 (33%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
水は横ばいで推移。
ジュースは、2年前と比べていないフルーツジュースなどは相当に高騰しているようです。一般的なものも含めて以前からほぼ購入していないので、入荷しなくてもまったく困らない商品です。全体的に種類が少なくなっています。
アルコール
少し前の画像。まだたくさんの種類があったが、最近は種類が減って価格高騰のWパンチ。今年はあまり飲んでいない。
2020年 → 2022年
ビールウクライナ産 0.5ℓ 9.90грн / 38円 0.45ℓ 26.80грн / 98円 (170%↑)
バドワイザー 0.5ℓ 17.60грн / 30円 0.5ℓ 缶 34грн / 124円 (170%↑)
ハイネケン 0.5ℓ 22грн / 84円 0.5ℓ 46.50грн / 169円 (111%↑)
ウォッカネミロフ 0.5ℓ 89.40грн / 340円 0.5ℓ 121-грн /441-円 (35%↑)
ウォッカ
ストリーチナヤ 0.5ℓ 194грн / 737円 0.5ℓ 259грн / 945円 (33%↑)
ウォッカ
アブソリュート 1ℓ 450грн / 1710円 1ℓ 579грн / 2114円 (29%↑)
ジョニーウォーカー
レッドラベル 1ℓ 500.80грн / 1903円 1ℓ 879грн / 3209円 (75%↑)
ジャックダニエル 1ℓ 500грн / 1900円 1ℓ 1079рн / 3940円 (115%↑)
ホワイトホース 0.5ℓ 360грн / 1368円 0.5ℓ 447.20рн / 1632円 (24%↑)
ワインウクライナ産 0.75ℓ 54~грн / 205~304円 0.75ℓ 129-грн / 471-円 (138%↑)
ワイン 紙パック
ウクライナ産 1ℓ 42грн / 160円 1ℓ 56.50грн / 206円 (34%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
ビールが高い!好きなメーカーが消滅で悲しすぎる。。
スームィの上部に広がるチェルニーゴフ州で作られていたビール、全く販売が停まってしまい悲しい限り。。調べてみたら5月に生産をベルギーに移管したらしく、ヨーロッパで販売を再開したようです。チェルニーギフスケ(チェルニーゴフスケ)、ウクライナツートンのハートマークが中心に描かれた缶ビール、どこかで見かけたら飲んでみてください!
肉類
2020年 → 2022年
豚肉リブ 1kg 94грн / 357円 1kg 128грн / 467円 (36%↑)
挽き肉(豚) 1kg 87грн / 330円 1kg 99грн/ 361円 (36%↑)
挽き肉(合挽き)1kg 99грн / 376円 1kg 110.90грн / 404円 (36%↑)
挽き肉(鶏) 1kg 100.20грн / 380円 1kg 159грн / 580円 (58%↑)
鶏・胸肉 1kg 93грн / 353円 1kg 144грн / 525円 (55%↑)
鶏もも 1kg 75.50грн / 287円 1kg 97грн / 354円 (28%↑)
鶏手羽元 1kg 42грн / 160円 1kg 74грн / 270円 (28%↑)
うさぎ 1kg 100.60грн / 382円 1kg 219грн / 800円 (117%↑)
サラミ(最安値)80g 32грн / 122円 100г 25.90грн/ 94円
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
全体的に値上がり。日本では一番安価な鳥の胸肉が高い!
肉も相対的に値上がり。鶏肉が更に高くなり胸肉は日本の方が安いですね。。野菜でかさ増しもできないので、更に食べる量を減らしていくしかないです。。
その他
缶詰の備蓄は世界共通。
2020年 → 2022年
海苔 5枚 29.50грн / 112円 5枚 51.50-грн / 188-円(75%↑)
ほんだし 30g 29.50грн / 112円 30g 33грн / 120円(12%↑)
ツナ缶 1缶 37грн / 141円 1缶 52.50грн / 192円(42%↑)
コーン缶 1缶 28.40грн / 108円 1缶 28грн / 102円(-1%↓)
パイン缶 1缶 48.50грн / 183円 1缶 61грн / 222円 (26%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
缶詰はセールの時に少しずつ購入
こちらのツナ缶は安いものは血合いの多い屑肉っぽいフレークで匂いもあり、日本のツナ缶が恋しいです。。肉の缶詰で美味しいものを探しつつ、毎回買い物の時にセール品を探しています。備蓄用と考えれば今の所供給も滞っていないので様子見です。
お菓子
駄菓子感から逸脱しない、想像通りのポテトシート。チーズやスメタナ味の安っぽさがクセになる。
2020年 → 2022年
板チョコRoshen 18.20грн / 69円 26грн / 95円 (43%↑)
板チョコMilka 90g 39грн / 148円 90g 34.50грн / 126円 (-11%↓)
キットカット 1個 15.30грн / 58円 1個 18грн / 66円 (18%↑)
スニッカーズ 1本 11.70грн / 44円 1本 14грн / 51円 (20%↑)
チョコバーRoshen 1個 5.50грнセール / 21円 1個 9.80грн / 36円 (78%↑)
M&M’s 115g 40грн / 152円 45г 15.30грн /56円
クッキー Roshen 12枚 17.70грн / 67円 12枚 21.30грн / 78円 (20%↑)
ウエハース 4本 7.65грн / 29円 4本 12.50грн / 46円 (63%↑)
ポテトチップ lays 133g 27.40грн / 104円 133g 39.40грн / 144円 (44%↑)
ポテトチップ リュクス 133g 28.30грн / 108円 133g39грн / 142円 (38%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
ウクライナのポテチは美味しい。しかし価格高騰の波が・・
チョコレートなど、明らかに種類が減っています。ポテチは2年前の段階で値上がりが見えたので、今は安いシート状のポテチをたまに食べる程度。Roshenの商品は激減、お菓子は袋詰めのレトロなものばかり購入しているので、メーカーのパッケージされたお菓子全てが高く感じます。
日用品
2020年 → 2022年
ニベア青缶 150ml 60грн / 228円 150ml 66грн / 241円н(10%↑)
石鹸 1個10~20грн / 38~76円 1個 20-35грн / 73-127(100%↑)
ボディソープダブ 80грн / 304円 50ml 96грн / 350円(20%↑)
洗濯洗剤Tide 2.7kg 104грн / 395円 2.7kg 295грн / 1077円(183%↑)
洗濯洗剤アリエール 3kg 259грн / 984円 3kg 306.80грн / 1121円(18%↑)
アルコール消毒 50ml 50грн / 190円 50ml 31-грн / 113-円(-38%↓)
トイレ紙ソフト 4個 52грн / 198円 4個 54.5грн / 199円(4.8%↑)
トイレ紙ソフト 16個 129грн / 490円 16個 259грн / 946円(100%↑)
トイレ紙固い 1個 5.80грн / 22円 1個 10.50грн / 38円(81%↑)
テッシュペーパー 1箱 30~39грн / 114~148円 1箱 25.50-грн / 93-円(-15%↓)
テッシュペーパー
クリネックス 1箱 50грн / 190円 1箱68.50грн / 250円(37%↑)
(2022年8月8日)1$=37≠грн 1グリブナ3.66円
ソフトなトイレットペーパーはいつも山積み。Tideの高騰。誰が買う?
元々高価だった白いトイレットペーパー。日本には当たり前に安いものも存在していますが、ウクライナではそれを買うことすらステイタスそのもの。レジに持っていくだけで鼻高々。高嶺の花(全て私の想像・妄想)の白いふわふわトイレットペーパー。ロシア侵攻の時それしか購入できず思いがけなく触れた感覚、撫で付けたのは誇張ではありません。。笑 既に高価すぎてお店のデッドストックと化したのではないかと思います。
ウクライナ、しかしペーパー類が高すぎる。。
Tideだけ輸入の関係なのか価格上昇率が異常です。。
以上、2年前との比較でした!
ザザーっと比較してある項目、興味のある部分だけでも見ていただけると嬉しいです。リアルなウクライナの状況が少しでも伝われば良いなと思います!
これからも価格変動は続いていくのかも知れません。通貨の価値が更に下がりインフレが加速するのか、戦争が激化するのか、本当に目まぐるしい世界の中に巻き込まれている感覚がリアルに感じられて、気が遠くなる時もあります。また、この変化はウクライナだけのものではないとも強く思います。
日々の生活は主にTwitter(@Sayaka399)ページ右上にリンクあり:で発信していますのでご興味ある方は覗いてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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9月の更新はどうかな・・・、とまたこちらにうかがいました。
ご自宅のことでお忙しそうな気配を日々の呟きから感じています。
物価の高騰や、もっとどうにもならない心配もおありかと思いますが、
サチアレさまの身の回りだけでも、
なにか小さなことでも、幸せがありますよう、
日本からお祈りしています。
ダーチャの賑やかな季節、終わってしまったんですね。
収穫物から元気を頂いてました。ありがとうございました^^
ご連絡が遅くなって申し訳ありません。
Twitterはもうすでに発信することが日課になっているので、サクサク上げているのですが、
見ていただいてありがとうございます。
小さな幸せを見つけるのは簡単なのですが、ただ、最近流石に抑えていた蓋がガタガタと鳴っており、
疲れが見えるが正直なところです。
ここスームィの市内は大きな混乱なく、治安の悪化も見られず過ごせています。
家に閉じこもっていないで、できることをする大切さを実感しています。
なるほど、丁寧な解説ありがとうございます。
7月末の時点で、両替商か銀行かわかりませんがドルーグリブナのレートが、40.05と41.25のレートの画像を上げてる人がいて、その人によると、そのレートでよければ、そこでは特に上限金額はなく、ドルにも戻せるような感じだったらしいです。
これからもまた気になった変動などありましたら、twitterのほうでもいいので触れていただけるとありがたいです。
ずっと放置して申し訳ありません。
ブログ自体を放置しておりました。
ほぼTwitterの更新しかしておらずにいましたが、物価はどんどん上がりもうどうすればいいのか。
と思っているところ、セールの品が増えたりしています。もう物価高は慣れてしまってただ単に購入回数を
減らしている感じです。と言っても、ドルで換算すると安いのは安いのです。。
きっとこの流れはこのまま続くのでしょう。
ウクライナの戦時下の物価状況はかなり気になっていたので、広い分野での詳細なデータは大変に参考になりました。やはり供給元が途絶えると一気に跳ね上がってるものが多いですね。
ただ、欧州の物価状況を考えると、ウクライナで取れるものに関しては、まだましという状況なのかもしれないですが、これからどうなるかは予想が難しいですね。
ちなみに気になってるのは、インターネット上での公示レートと、実際の両替所等でのレートに差があるという情報もあったのですが、スームィ市内では外貨両替は普通に可能なのでしょうか?それとも何らかの制約があるとか、両替できる通貨が以前より減ってるとかありますか?
コメントありがとうございます!
比較ということで同じスーパーにしたのですが、シリポは一番楽しい大型店だったはずが、ロシア侵攻後は
ガクリと商品の種類が減ってしまって一気に人気がなくなってきています。他のスーパーの方がお手頃で商品の
バリエーションも多く、棚の隙間もほぼない状態の店舗が多いので、実際はそこまで悲壮感は感じません。
ただ、野菜やビールなどのアルコールは高騰価格になっているので、、不安は残ります。。
キャベツは時期的にも、栽培されている場所によりロシア侵攻後から目を見張る高騰が続いており、
玉ねぎ、人参、キャベツはボルシチに欠かせない食材なので、食堂やレストランで
ボルシチが提供できない。なんてことが今後あるかも知れないですね。。
我が家のダーチャでうまく育つことを願っています。笑 (なるべく外皮も食べねば。。)
おっしゃる通り、公示レートと実際に両替をするときのレートに差があります。ロシア侵攻後にレートの変動をストップ、
その数字はオンラインバンクで両替する時に確認する必要があり、現時点でどのくらいのレートになっているか
私自身よく分かっていません。
ドルからグリブナへの両替はできそうですが、銀行でドルへの両替はできません。道端の両替商のレートはおそらく酷いでしょう。。
他の通貨も基本無理かと。(詳細は不明)
欧州に関しては、私も相当に懸念しています。誰のせいだ?!といってその矛先がロシアは元よりウクライナに向かわないこと
を願います。 。
ウクライナ・グリブナから実際に日本円に換算する際にはドルを挟むので、ドル自体の変動と円安な
こともあり、更に2年前からの変動も加わるので、ざっくりな形で見ていただければと思います!