ウクライナ生活 コロナ感染 Vol.2 買い物と服用薬について

ウクライナ生活 コロナ感染 Vol.2 買い物と服用薬について

夫と共にコロナ感染してしまい、自宅にて完全引きこもり生活となりました。前回に引き続き、その時に服用していた薬やその際の買い物方法などをお伝えしたいと思います。

新型ウィルスに感染した際の詳細を時系列のまとめたブログ記事はこちら↓

 

普段から常備している薬はアスピリン・イブプロフェンなどですが、今回の新型ウィルス感染の際に医者から言われた薬は、抗ウィルス剤、抗生物質、解熱剤、ビタミンC・Dのタブレット、貧血が進んでいるとのことで鉄剤、ミネラルやマルチビタミン配合のタブレット、と一般的な薬の服用でした。

私の方が先にコロナ陽性が判明したので夫が薬局へ買い出しに。この時にはすでに新型ウィルスに罹患している可能性が相当疑わしい状況だったので、やはり薬局は感染リスクが高い場所と言えるでしょう。

 

アスピリンとイブプロフェン・解熱剤、ZINC(ツィンク)

アスピリンは家に常備してある鎮痛剤ですが、主に夫が使用していて、私は頭痛の時はイブプロフェンを使用しています。非常に安価なので助かります。

ツィンクという薬は補助栄養剤的な要素が強く、ビタミン・ミネラル含有なので常備薬として購入しても良さそう。

                アスピリン(10錠1パック16грн=約60円)

    イブプロフェン(50錠入り35грн=約140円)種類がたくさんある中で、もっとも高コスパな薬剤。

         ツィンク ЦИНК(80錠入り50грн=200円弱)一般的な薬の値段は安価。

抗生物質と抗ウィルス薬

抗生物質はたった3錠しか入っていないのにウクライナでは非常に高価です。嘔吐があったことで他の菌の可能性も疑われたため2錠飲みました。抗ウィルス薬も医師の勧められましたが、効果の程が分からず何錠か飲んで辞めてしまいました。意味はなかったかも。。

                                        抗生物質 スマメド Сумамед(200грн=約780円)

          抗ウィルス薬 グロピビリン гропівірин(10錠1パック200грн=780円)

ウクライナでは定番の解熱剤「パラツェタモール」

熱が出た時には私自身は、体内の免疫部隊が戦ってくれている証拠だという認識があり解熱剤の使用するのは元々好きではないのですが、今回は発熱が長期間に及んでおり体力が落ちている中で、38℃以上になった場合は眠りの質を高めるために何回か服用しました。確かに常備薬として家に保管しているといざという時に助かりそうです。

       解熱剤 パラツェタモール Парацетамол(10錠1パック25грн=約100円)

鉄剤とビタミンタブレット

うっかりすると直ぐにヘモグロビンの値が下がってしまうのですが、今回のPCR検査の際に採取された血液結果で貧血が判明した為鉄剤を服用することに。仕方がないのですが鉄剤を飲むと便秘気味になるのでできれば避けたい。。本来はビーツや赤身の肉をたくさん食べなくてはいけないのですが。。ビタミンタブレットはC/Dマルチビタミンなど数種類あり、お菓子のようにパリポリ食べられるものから服用するものまで幅広くあるので自分の好みで購入するといいでしょう。

  鉄剤ソルィフェル デュルレス Сорыфер Дурулес(50錠1瓶160грн=約630円)とビタミンD剤

 

新型コロナウィルスに罹患して、ウクライナのネット環境に救われる!

「Сільпо」オンラインショッピングシステム

私が寝込んでいる間、コロナ陽性が分かった後でも大きな困難にぶつからなかったことは、気分的にも相当ありがたかったです。それは、宅配サービスが充実していること。人と会うことができないので、日用品と食料の調達する必要が出てくるわけですが、まず一番初めに大型スーパー「Сільпо」のオンラインショッピングを利用することにしました。

サイトにアクセスし、ポイントカードに紐付けされた電話番号とPWを設定すると買い物をしてオンラインキャッシングが可能となります。住所を記入する必要があるのですが、買い物終了後30分もしないうちに届きました。徒歩10分もかからない距離ということもありますが、専用の車を使用しているようでとてもスピーディーで安定感があります。宅配サービス代は40грн約160円という低料金ですが、全ての店内商品を購入できるわけではないのでセレクトする商品によっては割高になる可能性もあります。緊急事態には少々の金額差は仕方がないこと、とにかく大変ありがたいシステムです。

ウクライナ版Uber Eats 「Glovo」

これはいわゆる契約を結んだ自転車配達員が自宅まで配送してくれるサービスで、町の中に住んでいれば一番素早く届けてくれます。ショップのセレクトも多く、契約のレストランやスーパーマーケット、薬局で薬のオーダーもできてしまう、とても心強いサービスです。

宅配サービスは25грн約100円で、+配達員への15/30/50грн(60円/120円/200円)のチップサービスが選べます。それ以外はお店へ行って購入するのと同じ価格で購入できます。もちろん支払いはオンラインキャッシングで完了します。

初めて注文したのはマクドナルドだったのですが、オンライン上で配達員の進み具合をGPSで確認していると大通りで動きが止まってしまい、まさかの車との接触事故によるキャンセル→注文の取り消し。というハプニングが!その後別の配達員に無事届けられましたが、久々のハンバーガーの味に心底がっかりしてしまt多ので、今後は他のショップにお願いすることにします。。

・配達員とは勿論「非接触」

ウクライナの標準的なアパートは部屋番号が振られているだけなので初めて訪問する建物の場合は部屋が何階なのか不明な場合もあり、エントランスから自宅玄関先までのルートが分かりづらいので、大抵の配達員はエントランスに到着した時点で電話をくれます。本来は部屋から一歩も出ないことが望ましいのですが、隣人との共用ドアの鍵を開けに行かざるを得ず、コロナ陽性であることを伝えて、玄関前に購入品を置いてもらいます。ドアの消毒はできる限り行います。

 

完全引きこもりで、日本のカレールーやレトルト食品に助けられる

カレールーとビーフシチューの素・レトルトの味噌汁はとても助かりました。冷凍庫に作り置きしておいた食材もあったので、私が寝込んでいた間は夫に子供への簡単な料理を作ってもらい、カレーやビーフシチューで乗り切りました。

簡単でささっと作れる料理はこんな時に本当にありがたいです。取っておいて良かった!

 

新型コロナウィルス感染・その後の経過

引きこもってダラダラ過ごしていたせいなのか、朝起きるといつもよりずっと気だるい日々が現在も続いておりグダーッとなっております。気管の奥の方にゼーゼーする感覚も残っており、痰が絡むような咳が少し出ます。熱があった時から感じていた味覚の不自然さがここ数日はっきりしてきており、それも含めて参っています。塩味と辛味、酸味と甘味の区別はつくのですが、それらをまとめる旨味のバランスが悪く、音程のズレた音楽のような感覚で味のハーモニーが狂っており、とても衝撃を受けています。人はいかに味覚のおかげで日々小さな幸福を感じているのかを実感させられます。

そんなこんなで、今年の4月はほとんど新型コロナ感染によって無くなってしまった形ですが、こちらの春はまだ始まったばかり。気温もそれほど上がっていないので、しばらくは人との接触を極力避けつつ近所の散歩に出かけようかなあと思っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ここ、ウクライナの片田舎スームィよりSACHIALE Lifeをお届けしていきます。