豚の塊肉→せっせと薄切り→ビーフならぬ「ポーク・ストロガノフ」を作る!

豚の塊肉→せっせと薄切り→ビーフならぬ「ポーク・ストロガノフ」を作る!

         今回の肉は1.15kgの豚肩肉。これをパーツに分けて冷凍→薄切り肉にしていく。

      薄切りが完了した肉。シャーベット状態になっているが、ピンク色で刺しが入っていていい感じ!

 

以前のブログで紹介した、「ウクライナで肉の塊を日本式に捌く」のリンク。

ウクライナの「ボリューミーな肉」を日本式に捌く!

その代わり豚肉の品質は良く、近所に美味しい肉のキオスクがあれば完璧です。今年近所にオープンしたキオスクが高品質の肉を売ってくれるのでありがたい限りです。 …

 

 

地味な努力によって薄切り肉を自作しているお話を紹介しましたが、今回はせっかくなのでその豚の薄切り肉を使ってビーフならぬ「ポーク・ストロガノフ」を作りたいと思います!

           いい具合に冷凍した豚肉を、ひたすら薄くカットしていく。

 

 

牛肉を買うのには抵抗が。。。

     見た目は高級そうなビーフなのですが、もし臭った場合この肉を捌き切れない。。まだ未知の領域。。

いずれビーフにしたいのですが、こちらで初めて食べた牛肉が臭みと筋っぽさのある肉だったために、塊肉を薄切りにするモチベーションを保てない。。でもストロガノフが食べたい!と思ってネットで検索したところ、「豚肉でビーフストロガノフ」という、「豚肉の牛丼」みたいな日本語としてミステイクなレシピ(笑)を多数発見したので、早速丹精込めた貴重な?!豚肩肉の薄切りを使って作ってみることにしました。

さらに調べてみると、ビーフストロガノフの「ビーフ」はフランス語のビフ(~風の)という意味らしく、ストロガノフ風の~ということで、実際はどんな肉でもいいみたいです。

 

 

ストロガノフ伯爵って。

歯が悪かったストロガノフ伯爵の為に、薄切り肉を煮込んだ料理が発明されたことがビーフストロガノフの由来だなんて話もありますが、なんとなく昔話に出てくるわがままな王様のイメージを持ってしまいます。

私が尊敬する佐藤優氏が外務省時代に省内で遭遇した、自分の権力を駆使して横柄な態度をとる職員のことを

『オレ様気質』+『ストロガノフ』=『オレガノフ』

と陰で呼んでいた話が面白くて、街で見かけるハイクラスな車なんかに乗っている「ビール腹で横柄なおっさん」を見かけた時には、すかさず「出た!オレガノフ!」とほくそ笑んでいます。ジャイアンがおっさんになるとオレガノフになる感じでしょうか。

 

 

 

「ポークストロガノフ」を調理する!

 

話が逸れてしましましたが、ウクライナの材料を使って調理してみたいと思います。

今回用意した食材はこちら。

豚肩肉      350g

玉ねぎ   小さめ2個

マッシュルーム  8個

にんにく 1片

水    1と1/2カップ

バター 20g

(油分が足りない場合は適宜サラダ油を使う)

小麦粉 大さじ1

塩コショウ

ケチャップ  大さじ3

しょうゆ   大さじ2

サワークリーム 200g

青ネギ(トッピング)

 

お米 2合(300g)

 

少ない材料で以外に簡単なんですよね。

 

1.  まずは薄切りにしておいた豚肉を解凍します。

2. 大きめのフライパンにバターをいれ、にんにくを1片炒めて香りを出します。

3. 玉ねぎの薄切りを焦げないように炒めて、豚肉を投入。

4. 全体的に炒め合わせたら、皮をむいてスライスしたマッシュルームをフライパンへ。

5. 油分が足りなそうなら、サラダ油かバターを適宜追加。

6. 小麦粉を振り入れて、焦げないように炒める。

7. 粉っぽさがなくなったら水を1と1/2カップ投入してから蓋をして弱火で煮込んでいく。

8. お米を洗ってから30分程水につけておく。

 

9. その間にフライパンの具材も煮込まれてきたので、塩コショウで下味をつける。

10. この時味が足りないようだったら、顆粒コンソメで調整しましょう。

 

 

ご飯を炊きます。

まずは水!

こちらは田舎のせいか、水道水をフィルターにかければ何とか飲むことができます。茹でたり煮たりする料理の際には水が臭うといったことはないのですが、お米を炊くのはかなり厳しい。。

以前フィルターを通した水を使用して炊飯器で炊き上げたご飯を食べたことがあるのですが、炊飯器の蓋を開けた瞬間、もわーんと何とも言えない匂いがして、それを食べるのは本当に、ホントーにきついです。。

艶々でホカホカのふわっとした甘い香りのご飯は海外にいると恋しいものの一つですが、そんなご飯を美味しく感じられないのは泣きたくなります。それなら食べない方がいいなぁ。。

それ以降考え付いたのが「軟水」を使うこと。

タンクで軟水を配送してくれる会社を見つけたので、その水を使ってから味は乏しくとも普通に食べられるレベルになりました。更に炊飯器はやめて鍋で炊いたら、安めのお米でも甘みを感じられる程になったので、今後は鍋で炊こうと思います!

 

使用しているフォンティニャックの鍋だと本体に厚みがあるため、わが家のヒーター式のコンロでは炊き始めのパワーが弱い。。10分程で完全に沸騰して湯気が出てきたので、7~8分弱火で加熱後に火を止め、5分蓋を開けずに蒸らします。

※鋳鉄鍋でご飯を炊く方法をネットで見てみると、最初は蓋を開けた状態で煮るらしいのですが、以前から炊き上がりまで蓋を取らないやり方で炊いていたので、その方法で炊きました。

丸というより少し細長くてもっちり感が弱いお米なので、ソースをかけるレシピには向いていると思います。

 

「ポークストロガノフ」を仕上げる

 

11. 煮込んでいるフライパンにケチャップとしょうゆを入れて軽く混ぜ、サワークリームを投入します。私は一気に全部入れてしまいましたが、酸味が気になる方は様子見で入れて行きましょう。

12. 弱火で短時間煮込んで、最後に味を整えましょう。

 

今回ご飯はそのままですが、バターライスにすると風味がより良くなると思います。

 

盛り付けたら、最後に青ネギをふって完成です!

 

アクセントにチリパウダーをかけて食べましたが、豚肉と合って美味しいです。

レストランで食べる「ビーフストロガノフ」のような高級感がある味にはならないですが、お手軽に安い豚こまを使ってささっと作れるポークストロガノフは、いつもの献立に加える良き一品になると思います。

 

今回サワークリームとマッシュルームを使っていますが、サワークリームの代わりに水切りヨーグルト、マッシュルームの代わりにエノキやエリンギ、しめじなどの余ったきのこ類で作ればもっとお手軽ですよね。

こちらでは中濃ソースなど「ソース類」の入手が難しい為しょうゆを使いましたが、とんかつソースやおたふくソースで作れば簡単にコク出しできそうな気がします。

 

機会があれば「ポークストロガノフ」、作ってみてくださいね!

ウクライナの片田舎からSACHIALE Lifeをお届けしていきます。

 

 

YouTubeも合わせてご覧いただける嬉しいです。

ウクライナ在住の日本人による、自作の薄切り肉を使った「ポークストロガノフ」レシピを公開!С русскими субтитрами!!

ウクライナでは薄切りの肉は販売されていないので、自作で豚肉を薄切りにしています。冷凍してカットする手順と、その肉を使ったお手軽レシピ「ポークストロガノフ」の作り方を紹介しています! 作り方はシンプルで、水切りヨーグルトときのこ類があれば簡単に作れてしまうレシピ。日々の献立に仲間入り可能な高コスパ料理なので、是非試…

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。