ウクライナで食べる「おやつ」〈其の壱・シンプルクッキー〉

ウクライナで食べる「おやつ」〈其の壱・シンプルクッキー〉

最近ブログを書いていて自分自身で気づいたことは、ウクライナ生活について何かを考える上で、幼い頃の記憶がとても重要な要素になっていること。学生時代から社会人として都会生活をしていた間、そんなに意識しなかった子供の頃の感覚が、ウクライナに住み始めてから増して来た気がします。

その一つが「おやつ」という存在。今回は代表的な「粉モノおやつ」のクッキーについてお伝えしようと思います!

  Roshenのビスケット。セールで40円程。つや消しのパッケージで高級感あり味も濃厚。この値段は安すぎる!

 

キオスクやスーパーで売られているグラム売りのクッキーやビスケット類は子供のおやつとして、小腹が空いた時に齧る用として家にストックしています。一口食べるとなんだか懐かしい味わいで、安くて飽きない「おやつの代表」として我が家では安定したポジションに君臨しています。

            チョコチップたっぷりの甘めなクッキー。たくさん食べられない!

砂糖は体に悪い!と言われても好きなものは好き。節度を保ってお茶と共にモグモグ食べる「おやつ」は、年齢に関係なくそばにあると気分も上がり、気分転換にもなる嬉しい存在です。

 

シンプルで、特別な味じゃないのに食べたくなるクッキー。

ウクライナのチョコレート会社「Roshen」ついては当ブログでご紹介(→過去記事はコチラ)しましたが、それらの美味しさとはちょっと角度の違うシンプルでチープな味わいと、ハンドメイド感のある素朴さが癖になります。まあ元々クッキー等の焼き菓子が好きなこともありますが、メーカーによっても様々で、甘々のもの、パッサパサのクッキーもあれば香ばしいものもあり、バリエーション豊かで普通に楽しめます。

 サクサクで美味しくて、かわいいデザイン。電話は一昔前のもので大型サイズ。歪んだ家も味のあるフォルム。

味覚は「記憶の鍵」の役割もあって、一瞬である時期の記憶を蘇らせる力を持っていると思います。脳みそに格納されている記憶の引き出しがその味と共にサッと開く感じ。そもそも人間の五感の記憶はそれぞれ深いのですけれど、「この味懐かしい!」となるクッキーに出会えるとちょっとした幸せを感じることができます。

 

テイストだけじゃない!レトロかわいいデザインも魅力的です。

とにかく売られているクッキーのデザインが可愛いのです。きちんと確認したわけではないので分かりませんが、昔からある小規模の工場で作られているらしいグラム売りのクッキー。

ちなみにウクライナ語ではПечиво(ペーチボ)、ロシア語でПеченье(ペチェーニエ)と言います。

        タイルみたいな趣きのデザイン。シンプルなミルクピッチャーと装飾がマッチしてる。

 

         タイルみたいな趣きのデザイン2。かっちりしすぎないラインが優しい雰囲気。

 

               季節外れのイースターエッグ。表現が繊細で牧歌的。

 

工場から納品されたであろう、上面が空いているダンボールで出来たボックスの中に、ビニール詰めにされたクッキーが収納されており、新型コロナ以前はキオスクや大型スーパーではそのまま陳列されていました。キオスクでは店員さんが適当に袋詰めして量り売りにしてくれて、スーパーでは付属の手袋を使って自分で取って測ってシールを貼るといった、外国人にとっては面倒な購入方法でしたが、今ではあらかじめ袋詰めされているのでそれらの手間がなくなりました。

売り場でわーっと棚にたくさん並んでいると、どれか一つでも買いたくなってしまう。うっかりお店側の戦略にはまっているのかも知れませんが、かわいいデザインのものを見つけると、ついついtwitterに写真をアップしよう!と思って買い物かごに入れてしまいます。シンプルなクッキーは20枚以上入っていて50〜100円以下で購入可能です。

        ウクライナ通貨のコイン。最近10・50コペイカ以外は使用不可になってしまった。

 

        キリルの頭文字に合うデザインを施したクッキー。細いラインもきちんと再現されている。

 

              外国風のスマイルマーク。レトロでほっこりするデザイン。

 

                       キノコづくし。

 

          太極図を思わせる図柄。クッキーはサクサクでも白黒チョコは残念な味だった。。

 

ウクライナのスイーツに関しては、シリーズで紹介していこうと思います。別に美味しいものがたくさんあるのですよ。

 

 

ここウクライナの片田舎スームィより身近で感じるSACHIALE Lifeをお伝えしていきます!

最後までスクロールしていただき、ありがとうございました。